子供の時の恐竜像と今の恐竜像は全く違いました。と、この夏の頭に感じたのに、記事を書くのが遅れて夏も終わりという今日このごろ。
書きかけの記事をなんとなーく仕上げていくのであった。
日本の夏には恐竜展がいっぱい開催されるのですが、そんな中この間福井の「恐竜博物館」に行ってきました。
子供の時、具体的には6歳の時恐竜はかなり好きだったのですが、大人になるにつれてさほど恐竜に接することもなくなっていました。
そんな折、なんとなく思い立って恐竜博物館に行ったことで恐竜熱が再炎上。とりあえず博物館に行ったその日の夜にアマゾンで恐竜図鑑やらをポチりまくってしまいました。
そして現在の恐竜学を読んだことでビビッと学んだことと、学ぶためのポインタをまとめておきたいと思います。
鳥は恐竜
現生鳥類は恐竜の一種です。国語辞典で恐竜を引くと、「古代に繁栄した巨大な爬虫類」とか書いてあるのに、鳥類も恐竜。
というのも、現在の恐竜の定義は「鳥類とトリケラトプスの最も近い共通の祖先から生まれた全て(の種)」ということになっているからです。
つまり現生鳥類は恐竜の一種であり、そういう意味では恐竜は絶滅していない。
絶滅した恐竜は「非鳥類型恐竜」と、特に呼称するそうです。
また、これは厳密な定義ではないらしいのですが、「直立歩行する爬虫類」という定義もあるそうです。
直立歩行とは、数のような関節のつき方をしているもので、直立歩行でないものに比べて、移動に対するエネルギー効率などの点で有利に働いたようです。
羽生えてる恐竜(の復元)が多い
私が子供の時は羽が生えた恐竜(羽毛恐竜)なんていなかった・・。
いや、厳密にはぎりぎり発見されたぐらいの頃のはずで、子供向けの資料まで情報が落ちてきていなかった(と思う)のですが、今は山盛り羽毛恐竜が図鑑にも載っています!
しかも結構かっこいい。羽毛ティラノの幼生とか。
そもそも、足跡の化石のように、骨などではなく跡や痕がスタンプのように残った化石を印象化石というそうです(これも大人になって知った)。
で、一部の恐竜は皮膚の痕(の化石)が残っているので、どんな肌目をしていたのかが分かるんですけど、これで羽の痕を残した恐竜がいたら、そいつは羽毛恐竜ってことになるわけです。
そして羽毛恐竜の発見は中国に集中しているんですが、これは中国の地質が粘土質で、印象化石化に向いているということらしいです。
他にも大型の竜脚類(首が長い陸生恐竜のやつ)も中国は発見が近年盛んなんですが、多分これは恐竜発掘や研究なんて言う、現代社会において何の役にも立たない研究活動に予算が回せるぐらい中国が経済発達をしたのと、政治的に他国の研究者も(昔に比べて)入りやすくなってきたってことでしょう。
特に経済的な意味で言うと、かつては北米が恐竜の産地としてメッカ的なポジショニングだったのも、まぁアメリカの経済力の賜物といえるかもしれません。
ブロントサウルスが消えている
なんかアパトサウルスの胴体にカマラサウルスの頭骨が載ったキメラだったことが発覚したらしく、名称の先着的な決定権も有り、ブロントサウルスはアパトサウルスに吸収合併され、その名前を図鑑から消していました・…。
ブロントサウルス・・。雷竜とかいうめっちゃかっこいい異名だったのに・・。
恐竜学を学ぶためには
なんだかんだ言って初学には子供向けの学習図鑑が最強です。っていうか大人向けの本で、そのあたりを綺麗にカバーしてる本が見つかりません。
今の図鑑は昔の図鑑に比べて情報量、鮮度、レファレンス情報まで非常に充実しているので、まずはこれを舐めるように読むだけでもめちゃくちゃ時間を潰せます。
私が買ったのはこちら! いくつかの出版社が図鑑を出す中これを買った理由は刊行が新しいことに加えて、ドラえもんだから。
実際美麗CGで描かれた恐竜群はメチャいいです。分類法なんかも書いてありますしね。
副読本として買ったのは「大人のための恐竜学」。こいつもナイスです。カバーしてる恐竜の種類などは図鑑には及ぶべくもありませんが、子供向けの図鑑よりちょっとだけ上のことが書いてあるので、新鮮です。
それに図鑑と違って、今の恐竜学でわかっている、恐竜の生態などについて説明してくれているので、図鑑とはまた違う楽しみ方ができるのです。また、この本の差異材の特徴は、充実した参考文献リストで、この本を読んだ痕に何を読めばいいのかが、そこを見ればひと目で分かります。
で、さらにいうと大学のテキストとして用いられているのが恐竜学 進化と絶滅の謎らしいです。さすがにまだ買ってません。
ウェブサイトだと、「恐竜の楽園」というところが、国内の恐竜情報サイトだとトップクラスの模様。
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