ブログの記事書けってことで、なにを書こうか迷ってたんですが、最近自宅でPC内データの保全を考えてNASを購入したので、ハードディスクの故障についてでも軽く書こうと思います。ただしモロキュウをあてに日本酒のみながら。
まず、パソコンパーツの故障で個人的に買い替え時だなと思うのは電源の故障ですが、一番心理的に、実情的に抜き差しならないのはHDDの故障ではないでしょうか。このパーツが逝ってしまうと、ヘタすると溜め込んだ写真や仕事上のデータなんかが復旧不可能になってしまいます。
かく言う私もハードディスクは何台もその臨終に付き合っており、データを飛ばしてしまった(=バックアップを取っていなかった)ことも2回ほどあります。さて、そんなシャレにならないHDDの故障ですが、実際問題どの程度の確率で発生するものなのでしょうか。
その辺りについていくらかお話したいと思います。
まずは、数十万台はゆうに超えるであろうHDDを運用しているAmazonやGoogleの調査を紹介します(ちなみにGoogleのサーバ台数から考えると、運用されるHDD台数は一千万を超えていても何もおかしくない)。
まずAmazonによると、ハードディスクの年間平均故障率は約5%だそうです。
Googleはこの分野について詳細な調査論文を出していまして、「Google Disk failure」で検索すればその全文が読めますが、それによると一年目は年間平均故障率は2%程度に収まりますが、二年目以降8%程度まで上昇しています。まぁ概ね両社で共通の数字といえる範囲ではないでしょうか。
ただし、これらの数字はデータセンターという埃も振動も熱も湿度も適正な環境でHDDを運用した場合の数字であることを私たちは忘れてはいけません。
ハードディスクにはヘッドという精密動作部があるので、振動や埃は大敵です。埃はまぁHDD側でかなり対策されているので神経質になる程でもないですが、振動は注意です。
デスク下のPCに足がゴツン! 外付けハードディスクをバタン!と倒す。そのダメージは確実に、確実に蓄積しています。
カーネギーメロン大学の調査によると、フツーに運用した場合のハードディスクの年間平均故障率は16%となっており、平均6.25年に1回壊れることになります。この数字は個人的には感覚に近い数字です。
ここまで読んで、あなたのPCは大丈夫でしょうか? データを100%保護することは現実的には不可能ですが(人類滅亡クラスの天災が起こったとすると、大陸を分けてバックアップを置いていても保全は難しい)、今日できることはあります。バックアップを取りましょう。もしくは普段のバックアップの方法の見直しをしましょう。
最近はクラウドだ何だということで、他の業者の管理するサーバにデータを置いている方も多いでしょう。ですが、そのサーバ自体もどこかに置かれている機械である以上、故障やヒューマンエラー(間違ってデータを消すなど)から、どこまで保護されているのかという問題を考えないわけには行きません。実際どうなっているか、多少は把握していますか?
最後に昨年(2012年)に、日本国内で起こった事例を紹介します。ファーストサーバーという国内でも大手のレンタルサーバー業者が、顧客のデータの詰まったサーバ複数台のデータをふっ飛ばしてしまった事がありました。最終的にデータの復旧はできなかったという報告を同社はあげています。
その時データが吹っ飛んだ方々の悲哀の声(From 2ちゃんねる)。
メールサポート込のサービス業務やってるんだけど
当然メール返せなくて電話鳴りっぱなし顧客データもサイボウズに入れてたから
電話来ても誰が誰かわかんないし何も答えられないしサーバが落ちててって言い訳も出来ないし
会社自体が記憶喪失になったみたいで顧客から怒鳴られて解約するって言われるも
顧客データ上記の通りあぼんだから誰が誰かわかんない無理しぬ
上司は家庭あるし子供いるし仲いいし出来ないっす
潰れるだけじゃあ済まないかもねとか時間戻したいとかしか今日話してない
やれること無くなったから一時帰宅して明日の様子見だけど
たぶん明日はダンボールから顧客との契約書原本取り出して
電話取りながらあいうえお順に並べる作業から一日が始まります
バックアップ込みサービスのバックアップ取っておけばよかったとかもう意味わかんない
読むだけで胃が痛い。怖い。
ということで次回は世の中のオフィスではまだまだ圧倒的なWindowsに、標準で付いているオイシイバックアップ機能の説明でも説明しようと思います。でわでわ。
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