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世界最古のビールって? 昔のビールから今まで

世界で一番古いビールってなんでしょう。
現存している最も古いビールの醸造所はドイツのBayerische Staatsbrauerei Weihenstephan (バイエルン州ヴァイエンシュテファン醸造所)ということに一応なっており、西暦1040年に設立となっています。

一応と書いたのは、この創立年を証明する証明書が、17世紀前半ごろのものではないかという話があったりするためです。
他に古い醸造所で言うと、Weltenburger (ヴェルテンブルガー醸造所)もあります。こちらは修道院ビール(トラピストビール)として世界最古で、西暦1050年設立となっています。

考古学的に言うと、紀元前6000年以上前にはすでにビールはシュメール人によって作られていたと考えられており、記録上では紀元前4000~3000年頃の粘土板にビールの作り方が記録されていたことがわかっています。シュメール人にとってビールは生活に欠かせなかったものだったようで、ビールについての記録は当時の法律などを始めとして色々と残っています。ちなみに現在のビールとは製法が異なっており、味も当然違っていたことでしょう。製法はどちらかと言うと、「クワス」という現在ロシアなどで飲まれているものに近かったようです。

古代人にとってもビールは非常に重要だったので、このあたりのお話についてはまた別の機会に詳しく書かせていただきたいと思います。

紀元前600年頃から中世ヨーロッパにかけて、バビロニアから修道院で、ビールに各種ハーブ(アニスやハッカ、よもぎ、ホップなど)を混ぜた、グルートビールと呼ばれるものが作られていました。このグルートビールについては、今はでは殆ど飲むことは叶いませんが、なんとキリンビールが古代のグルートビールの再現をしています。

さて、日本にビールが入ってきたのは1724年にオランダ使節団を通じてとされています。
その後蘭学者たちがビールを作ったりしていたようですが、日本最初の醸造所は1870年に、ノルウェー出身のアメリカ人、コープランドによって「スプリングバレー・ブルワリー」が横浜に誕生します。
この醸造所は倒産しますが、その土地と建物は後に「ジャパン・ブルワリー」に引き継がれます。そしてこの「ジャパン・ブルワリー」から後の1888年に「キリンビール」が発売されることになります。

なんだか、サラサラと書いていたらキリンビールの回し者みたいな記事になってしまいましたが(笑)、一度歴史に思いを馳せてビールを呑んでみるというのはいかがでしょうか?

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