古文書とかって良いですよね。
古文を辞書を引きながら読み解いていくとか、高校の時はどっちかといえば嫌いでしたけれど、今は憧れます。
そんな私にとって、ラテン語とか古代ギリシア語や古代ヘブライ語なんかは心惹かれるところですが、一つ勉強していないことが心残りな言葉が一つ。
それは漢文(古代中国語)です。
いや、もちろん学校ではやったはずですし、一応センター試験ぐらいは解いたんですけど、今となってはというか当時からさっぱりです。
どれぐらいさっぱりかというと、どうやって勉強すればいいのかわからないレベル。
なんといっても試験の漢文にはレ点などの返り点がついていますが、私が読みたいのは白文です。
基本的な文法もままならない現状では、全く読み方が分かりません。どこまでが一文かもわからないレベル。
アラサーの手習いということで、ちょっと参考書と言うか問題集を開いてみても、やっぱりこれ解いて白文に手を付けられるようになるんかい??と、いうかんじ。
もちろん勉強自体は楽しいんですけれど。
なんかそれっぽいサイトはないもんかと思いたち、ネットの海をさまよっていて見つけたのがこのサイト。
ガチすぎてすごく楽しい。ただまぁ先は長いな、と。そもそもこのサイトやその他漢文系サイトを見て、一番マジかって思ったのは、返り点の打ち方が、打った人間によって違うということ。
マジかよ。いや、まぁ確かに国文法体系なんかも学校の国語で習う物(=学習指導要領にあるもの)以外にも存在するけど、漢文の読み下し方もそうだったのか。
これが個人的に一番発想の転換を覚えました。
つまり、意味が通るようなかたちに日本語の語順に変換できれば用をなすのが返り点であって、その打ち方は一意ではない。なぜなら日本語は文脈自由文法を有する言語だから。
こう割りきって勉強することが出来るようになりました。
でもここで考えた。でもそれだったらそもそも返り点って意味あるのか?英語を読む際に日本語の語順に英単語を並び替えて訳するような、意味のない行為じゃないのか?
という思いが拭えません。
で、あるならばベストは古代中国語文法を学び、返り点を打つことなく直接読めるように訓練するのが最も適切な語学の学習ということになるでしょう。
問題はまた教材がレアそうということですが。
とりあえずかつて中国人に「お前発音の才能ねーわ」と言われたことのあるほど、音感の悪さに定評のある私ですが、古代語ならば発音はどうでもいいわけです(古代中国語の発音は今とは違う。漢字の音読みは輸入当時の発音に近いとかなんとか)。
で、あれば文法と語彙さえなんとかなればいいわけで、なんとかなる気がしてきた。
所詮返り点は日本人向けの訳読法と考えるなら、ちょっと英語かなにか外国語で、漢文(chinese classic)の教材を探せばなんとかなるかな?
コメント
管見では、戦前の受験参考書書「塚本哲三『漢文解釈法」有朋堂」は、白文を読める事を目標にした本です。氏は、白文を読めてこそ漢文が読める事だと。全く同感です。
戦後の本では「志村和久『わかる漢文』三省堂」は、白文を読む為の方法を書いています。氏は、漢作文が出来る事も漢文が出来る事だと言い切っています。此れも全く同感です。他に白文が読めるようになる事を前提に書いた本は知りません。
古書は、アマゾン、日本の古書店、ヤフーオークション等で探せば見つかります。
熱意あるのみです。